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   日 本 に お け る 陰 陽 論

1 陰陽論と言えばすぐに中国の専売特許みたいに考える方がおられるかもしれませんが、日本ではすでに古事記(こじき、ふることふみ)に陰陽の本質的な考え方が神話の形で説明されています。

※ 古事記は、和銅五年(712)正月二十八日に、元明天皇に献上された、とその序に記されています。
序によれば、天武天皇が「諸氏族が持っている帝紀および本辞は、もはや真実と違っていて虚偽を加えている」と聞き、その誤りを改めなかったら数年のうちに本旨がなくなるだろうから、虚偽を正して後世に伝えよう、と企画したのが始まりです。舎人である稗田阿礼に誦み習わせたものの天武天皇の崩御で中断。その後元明天皇が太安万侶に命じて続行した、ということで
す。









イザナキ(男神)とイザナミ(女神)の日本国創設


■ 「イザナキ、イザナミよ、この天の沼矛を持って、脂のように漂う国を固めて治めるのだ。」
二人の神は命じられるままに、天の浮橋に立ってその沼矛で漂う国をかきまわすと、矛の先にしたたるしずくが重なり積もって島になった。
この島の名を、オノゴロジマ(淤能碁呂島)という。

その島に下りて、天の柱を立て、二人の神がすまう家を建てた。
「イザナミ(陰の神)よ、そなたの体はどうなっている?」
「私の体は足らないところが一つございます。」

■ 「そうか、私には余っているところが一つある。私の余っている部分で、あなたの足らないところをふさいで、国土(くに)を生もうと思うが、どうだろうか?」「そうしましょう。」「そうとなったら、この天の柱をまわって子供を産もう。
そなたは柱の右から回り、私は左から回ろう。

■ 大きな天の柱を回って再び出会う二人の神。
「あなたはなんて素敵な男性なんでしょう。」
「そなたはなんてかわいらしい女性なんだろう。」


■ 言葉をかけ終わった後に、イザナキ(陽の神)は首をかしげて
「女性から先に言葉をかけるのはよくないのではないのだろうか…」

■ 「おぎゃぁ!!」
「おぉ、生まれたか、イザナミよ。おー、どれどれ元気な子が…。やや、なんだこの子は!?」
「ど、どうされました、あなた。」
「この子には骨がないぞ。まるでヒルコ(水蛭子)のようだ。こんな子は葦で作
った舟で川に流してしまえ。」

「どうして、こんなことに…」
「イザナミよ、すんだことは気にしても仕方ない。もう一度、子供を作ってみよ
う。」
「ええ、あなた。」

…しかし、二人目の子供も子供と呼べないものだった。

その子供の名は淡島と言った。

■ 「どうして、二人の子供はダメだったのか、天にいる神々に聞いてみよう。」
「ええ、なんだか不吉ですね。そうしましょう。」
二人の相談を受けた天つ神々は、占いをしてその結果を伝えた。
むむ、占いの結果、女性が先に言葉をかけたのがよくないようだ。
今度はイザナキ(陽の神)が最初に声をかけるのだ。さぁ、もう一度やり直すがよい。」
「分かりました。」

■ 天の柱に戻り、先ほどと同じように柱をまわり、今度はイザナキから先に、
「そなたはなんてかわいらしい女性なんだろう。」
「あなたはなんて素敵な男性なんでしょう。」


■ このような言葉をかけた後に生まれた子供は、淡路島。
次に四国。次に隠岐の島、そして、九州を生んだ。
次に壱岐の島を生み、対馬を生み、佐渡を生んだ。
次に、オホヤマトトヨカキヅ(大倭豊秋津島:大和を中心とした畿内)を生んだ。
この先に生んだ八つの島を大八島国と言った。
この後に、児島半島を生み、小豆島を生み、次に、大島を生んだ。
次に姫島を生み、五島列島を生み、男女群島を生んだ。




上記の神話の中に陰陽のあり方の根本的な原理が潜んでいます。


(1) イザナミ(女の神)がイザナギ(男の神)に対して、最初に「何ていい男だろうと」と声をかけていますが、本来「陰」は「陽」に従うべき原則があるのに、女性の方から先に声をかけてしまい、ヒルコ(水蛭子)ができたということです。
ヒルコというのは、蛭(ヒル)のような子どもということで、いまで言う小児麻痺の子どもの意味であります。

(2) 今度は、イザナギ(男の神)がイザナミ(女の神)に対して、先に「そなたはなんてかわいらしい女性なんだろう。」と声をかけて、それから生まれた子はまともな子であったということです。

(3) この神話は非常に意味が深いものがありまして、「陰」は「陽」に従うべきものであるということを象徴的に言っているものです。


四柱推命学では、女性からみて男性は「正官」に該当していますが、正官は女性を教導して正しく導くいう意味があり、女性は男性に従うべきものであるという原始の姿をあらわしています。



このようなことを言いますと、男尊女卑ではないかと女性陣から反撃を受けるところですが、けっしてそのような意味ではありませんので、やや弁解させていただきます。

 この世は二象一態でできており、一人の男性と一人の女性が愛し合って夫婦となり、その夫婦が築きます家庭が社会の基礎単位となり、その基礎単位がしっかりしておれば、しぜんに社会が発展して、それぞれの家庭に幸福がおとずれます。

夫婦というのは、ちょうど電気のプラスとマイナスのようなもので、プラスとマイナスが一体化すれば、電気となって大きな力を発揮し、テレビや冷蔵庫が使用できるようになるだけでなく、街灯がともり、電車が走り、文明発展の基とな.るものです。

 男性が女性を教え導くというのは原始の姿であり、それは当然現在の世も変わらぬ姿ではありますが、これは男性は「剛」、女性は「柔」という意味でもあり、女性は男性に従いながら、「柔よく剛を制す」というように、男性に従うことによって、男性を意のままにあやつることができる意味も含んでいます。

 もう少し平たく言えば、結婚している女性ならお分かりになると思いますが、夫というのは偉そうなことを言いながら、現実の力関係では妻に頭が上がらないのが一般家庭のありようではないでしょうか。

 そういうことで、男性も女性も、どちらが上でどちらが下というようなことはなく、違いがあるとすれば、「陽」としての働きと、「陰」としての働きの相違からしぜんにでてくるものであります。

また、この神話で、もう一点重要なポイントとしては、天の柱を回るときに、イザナギ(男の神)は左(ひだり)からまわり、イザナミ(女の神)は右(みぎ)からまわったということですが、これはたまたま左から回ったとか、右から 回ったということではなく、陽は左であり、陰は右であることを指しています。

よく、左大臣と右大臣はどちらが冠位が上かという議論がありますが、陰陽論から言えば左大臣は陽に属しますので、左大臣のほうが冠位が上であるというのが、正しい考察であります。




インターネットで調べてみますと、次のような説があります。

これに対して中国は左優位の文化といわれ、日本も左を上位に置いてきました。
伊奘諾尊(いざなぎのみこと)と伊奘冉尊(いざなみのみこと)が国産みをされたときも、伊奘諾尊が天の御柱を左へ巡られました。
また、天照大神は伊奘諾尊が禊(みそぎ)で左目を洗った際に生まれたのです。
現在でも、二人並んで座る場合、座っている人から見て左側が上座とされています。
これは左手で心臓を守るため、表の手の働く右側で他人と接する方がよいからです。

また中国で生まれ日本にも伝えられた基本的な哲学思想として陰陽五行説があります。
自然界のあらゆる事象を陰と陽、五行に当てはめて分類します。
易や風水もここから生まれました。左は陽で右は陰になります。
気功や太極拳でも初動作は、左から始まります。「左に心臓があるからだと」と理屈好きの日本人は答えますが、中国人は「昔からやっていること」だとしか説明しません。

また現在は車は左側、人は右側通行ですが、昔は左側を歩くことになっていました。
これは左の腰に付けた刀がお互いにぶつからないようにしたためと、相手が右から来た方が刀を抜きやすいからで、イギリスでも同じです。
このことからわかるように、左大臣は右大臣より上位であるのです。


本来、左とは「火足り」(ひだり)と書き、火は陽を代表するもので、「火が足りる」とは陽の極を表しており、また右は「水極」(みぎ)と書き、水は陰を代表するもので、「水が極まる」とは陰の極を表しており、左が陽、右が陰を象徴しているのは間違いないです。

このことから「左(陽)進、右(陰)退」が陰陽の基本原則ともなり、日本のクルマ社会では左進右退となっており、陰陽の原則に合致しています。
アメリカや西欧では、クルマは右側通行で、右進左退となっており、陰陽の原則に合致していません。
レディーファーストの国といえるかもしれませんね。
わたしも統計をとって調べたわけではありませんが、陰陽の原則に合致しない右進左退は、本来の左進右退よりも、ひょっとして事故率が高いのではないかと想像できないこともありません。
興味のある方は調査してみてはどうでしょうか。

この陽が進み、陰が退く真意とは、ちょうど野球のピッチャーとキャッチャーの関係で、陽のピッチャーがボールを投げますと、キャッチャーがそのボールを受けるわけですが、キャッチャーがミットを陽と同じように前に突き出しますと、ボールが直接手のひらに当たって痛くてしようがないですが、これをミットを前から後ろに引きながら取りますと、手も痛くなく無理をせず取れるものです。
この関係が陽と陰のあるべき姿であります。

男性と女性の関係もこのように女性が一歩下がって男性をたてますと、家庭融和と夫婦の融和はしぜんと生まれてきます。みなさま方の家庭はどうでしょうか。

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