【タイタニック号衝突の概要】 ○　タイタニック号は当時の最新鋭の技術を駆使した豪華大型客船 　で、1912年4月10日 予定より約1ヶ月遅れて処女航海に向けて 　多数の著名人を乗せて出航しましたが、世界中が注目する中での 　処女航海において、かつてない人命が失われた海難事故でありま 　す。 　○　出航後、流氷が行く手の海域に存在するという警告を他船から 　　無線で受信していましたが、船長はそれほど深刻には受け止めず、 　　また、航海中も流氷原があるという警告を更に受けますが、速力を 　　減速することなく高速（20.5ノット）で航行を続けたようでありま 　　す。 　○　やがて午後11過ぎに氷山に衝突しますが、氷山発見は衝突の 　　約500ｍ手前であり、この夜は新月に近い暗闇であったことと、珍 　　しいほどの無風で鏡のような海面で氷山の周囲に白波が全く立って 　　いなかったことも発見が遅れた要因であったようです。 　○　氷山の発見後、回避行動をとりますが、船腹をなでるように氷山 　　をかすめて通り、そのためかえって船体に多数の損傷がつき、結果 　　的に多量の浸水をもたらし沈没に至ってしまった。 　○　氷山との衝突の後、速やかには救難無線を出さず午前0時過ぎ 　　になって初めて救難無線を発したが、タイタニック号から19海里の 　　距離にいたカリフォルニア号の無線は午前零時を過ぎたその時には 　　切られていた。58海里の距離にいたカルパチア号が救難無線を受 　　信し救助に駆けつけた。 　○　午前2時過ぎについにタイタニック号は沈没してしまいます。 　○　最初の救助船であるカルパチア号が到着したのは午前4時過ぎ 　　であったとのことであります。

人間分析における「体」と「用」について