四柱推命学を無料で学べるネット講座
【第7回目講義(初級編)】
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第7回目講義

四柱命式表の構造と各ポジションの名称
(1) 四柱命式表の構造(第3回目の講義の再掲)
(2) 四柱命式の各ポジションの名称(第3回目の講義の再掲)
(3) 四柱命式の各ポジションの意味
(4) 四柱各柱の意味


年柱について
 
(1) 年上について
 
(2) 年支について


月柱について
 
(1) 月上について
 
(2) 月支について


日柱について
 
(1) 日干について
 
(2) 日支について


時柱について


 このあたりで夫婦の実例診断をどうぞ。
   実例1(夫)
   実例2(妻)



   実例2







 昭和33年4月24日辰の刻生まれ 女性(妻)





 1 命式の状態を分析

(1)刑冲会合はどうか。

 
■ 年支の「戌」と月支の「辰」が七冲しています。

  ◇ 父子不相和で親子の意見が合わない。
  ◇ 出祖離家(しゅっそりか)。生地生国(しょうごく)を離れる。
  ◇ 祖業不継承。代々の家業を長男でも継がない。
   のいずれか、もしくは複数に該当するとみます。

【留意点】
これらのことは、その人の先天的な福分や実力が失われるとか、社
  会運がダメになるという問題とはまったく別であります。
  親子の縁が厚くても出世しない人もあれば、まったく天涯孤独でも
  独力で成功富栄(ふえい)をいたす人もいる点からして、年月の
  七冲は格式が破格するとは見ません。

年月の七冲や年支の空亡は恐れるに足りません。

 
■ 日干の辛と月上の丙(正官)が干合している。

  ◇ 日干につらなる丙辛干合の化気五行は水。
    干合が一つの場合には、特殊な形態でないかぎり、重く見ません。

  ◇ この場合ですと、夫とのつながりが強いと見るだけでよいです。


(2)空亡はどうか。

 
■ 年支の戌が空亡しています。

  ◇ その本人は父母や兄弟との縁が薄いです。古い言葉で言えば、生地
   生国を離れる。
   生まれた土地、生まれた家を離れて他国で生活します。

【参考】
地支に戌、辰、未、辰と四墓の因子がありますと、四墓格とも言わ
  れています。

 四墓格は古法でいわれる雑格の一つであり、女性のこの格は愚鈍
  (ぐどん)で色情に縁が深いと言われていますが、それは古法の一つ
  であるから重視する必要はありません。



 2 日干のエネルギー

(1)通変星ではどうか。(日干のエネルギーの40%)

 ■ 偏印格をなし、印星が5個もあって、その太過した印星から日干が生
  じられていますので、偏旺状態になっています。
    
  ◇ 過ぎたるは及ばざるがごとしの諺(ことわざ)のように、相生関係もだいた
   い1対1か、2対2と均衡していると、たとえば井戸水をいくら汲んでも
   涸れません。
   けれどもあまり井戸水が多いと、水そのものは涸れませんが、それによって
   ほかのものが水びたしで育たない。
   これをこの命式に当てはめますと、土多くして金(日干)が埋もれるといい、
   社会に出て有能な働きができません。

  ◇ 木が多いと火は消え、火が多いと土が焦げ、土が多いと金が埋もれ、
   金が多いと水は濁り、水が多いと木は腐るとか、漂流するといいます。

  ◇ このような偏旺状態は強弱点数ではなかなか表示できませんが、当ソ
   フトでは強弱点数を下げて表示しています。


(2)月令はどうか。(日干のエネルギーの20%)

  ◇ 日干が「辛日」の春の「辰月」生まれで、失令となり弱いです。


(3)十二運はどうか。(日干のエネルギーの20%)

  ◇ 年支に冠帯と刃がありますが、年支は空亡していることと、日干に影響
   を与える強いポジションでもなく、そのほか、墓と衰しかありませんので、弱
   いと認定できます。

(4)五行表ではどうか。(日干のエネルギーの20%)

  ◇ 日干の金が1個で、その金を生じる土が5個もありますため、この面か
   らも日干は偏旺状態になっていて、弱いと認定できます。

【(1)から(4)までの総合評価】
総合評価しますと、印星太過して偏旺状態となっており、日干は   相当弱いと判断できます。 


 3 用神(印綬)のエネルギー

  上記の日干のエネルギーのところですでに説明しましたように、この偏印は印
 星太過して相当強くなっていますが、けっして純粋な強さ(1個あって強い)で
 はなく、太過した強さでありますので、こういう強さはホンモノではありません。

 喜ばしい強さではないということです。


 4 人物診断について

  このような命式を体用の理から考察しますと、先天福分としては随命の
 下程度ということになります。





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